エベレスト5日目…
前日は荷物持ちが高山病で激しい嘔吐に襲われ、「このままだと死ぬ」という状況になり、荷物持ちが一人で下山。
ガイドも高山病になるとは思いませんでした。
●これまでのエベレスト記事
・メンヘラを起こしたのでエベレストに行ってきた話。ベースキャンプ費用。
・エベレストの装備・持ち物。ツアー会社の社長からセクハラ!?
目次
荷物持ち、交代。
荷物持ち(ポーター)が高山病でリタイアしたので、新しい荷物持ちに交代。

ガイドが手配した新たしい荷物持ち。17歳。
カラフルなベルトが若者っぽいです。

顔写真はこちら。
朝から調子が悪かったガイド
朝、ガイドが言い出した。
「具合悪い、高山病」
前日には荷物持ちが高山病になり「プロでも高山病になるの!?」と驚いたばかり。
お前も!?!?!?!?
と思いながら、一応大丈夫か聞く。
登山素人の私が高山病について「どの程度なら大丈夫か」分かるはずもなく、ガイドに任せるしかない。
私も高度順応で2泊したナムチェ(3,440m)で風邪のような症状の軽度の高山病になり復活した。
大丈夫か、大丈夫じゃないかはプロであるガイドに任せるしかない。
ガイド曰く「大丈夫」との事なので、そのままこの日も続行された。
後で詳しく書くが、私はこの時「薬飲んだ?」とガイドに聞いた。
ガイドは薬を持っていなかった。
ガイドなら客の分も薬を持っているべきでは??
…結果、私がガイドに薬をあげた。
なんで薬持ってないの?ナメているガイド。
しかしこの後、「ナメてる」どころでは済まされない問題に直面する…。

ガイド、仕事ができなくなる
これまで私は飲料水などを入れたリュックをガイドに持ってもらい、自分は手ぶらで歩くという手法で歩いてきた。
しかしこの日はガイドが体調悪くて持てないとの事なので、自分で持つ事に。

そこまではしょうがない。
飲料水リュックを持ってもらっていたのは私のわがままだし、仕方ないと思う。
が。ガイド、マジで仕事ができなくなる。
ガイドは客(私)を補佐しなければならない。
ガイドなので当たり前の話だ。
が、ガイドの歩くスピードは私よりも遅くなった。
いつもは私の前を歩いてどちらに進めば良いか示してくれたガイド。
高山病で歩くスピードが私よりも遅い。
よって私がスタスタ歩いて、ガイドを待つという構図に。
これ、かなり疲れる。
たまに分かれ道があるからガイドとはぐれてもいけないし、ガイドを待たないといけない。
待ってる間、動きを止めるから寒くなるし携帯も繋がらないし暇。
薬持ってないとかナメてるし、軽い苛立ちを感じていた。
馬鹿ガイド、本当にナメてる
登山(トレッキング)道中、私は「薬飲んだ?」と雑談的に聞いてみた。
そしたらガイドから衝撃の一言。
「水持ってない」
は!??????????????????
お前、水持たずにこれまで登山してたの!?!?!??!??????
高山病の予防・対処として「たくさん水を飲む事」は登山初体験の私でもググって知って、意識して水をたくさん飲むようにしている事。
なのにガイドは水を飲んでいない!
しかも水を持っていない!!!!!!!!!!!!!!!!!
登山中、喉渇かないの?
マジで意味不明なガイド。
で、私があげた薬も、水が無い事を言い訳に飲んでいなかった。
呆然とします。
ちなみにガイドと荷物持ちの食事代や水代は私のツアー費用に含まれており、水が買えなかったわけではない。
私は1本100円〜400円(標高により変動)のペットボトルのお水を買っていましたが、水道水も飲めない事はない。
これが必要なのかもしれないけど。
よって、ガイドが水を持っていなかったのはコストをケチったのか怠慢。
呆然としながら、商店があったので「水買いに行って薬飲めよ」と指示。
ガイドは「わかった」と言い、買いに行った。
…正確には「買いに行くフリをした」。
その後、馬鹿ガイドは他ガイドに水を乞食しており、
水を買っておらず薬も飲んでいなかった事が発覚する。
…ちなみに「水を乞食」とは、他ガイドが持っている水筒の飲みかけの水を貰っていたという意味。
自分の水筒もペットボトル容器も無いから、人の水筒の水を口に付けないよう飲んでいた。
それを不審に思い「お前さっき水買ったの?薬飲んだの?」と問いただしたら、水を買っておらず薬もその場で飲んでいなかった事が判明。
私は呆れながら、他客のベテランガイドさん(たまに登場する人)に付いていかせてもらい、昼食場所に到着した。
エベレスト食事クイズ

これはなんでしょう〜〜〜
…答えはピザです。ピザに見えないピザ。
これも牛の糞の味がした。
ツアー会社と揉める
私がクソ不味いピザを食べ終えてもガイドは一向に来ず、ツアー会社に電話する事に。
…こんなかんじで揉めました。
セクハラしてきたツアー会社の社長と揉める事になるとは。
ちなみにエベレストから首都カトマンズに戻り返金してもらったわけですが、返金時も揉めました。
揉めたというより、「私がキレた」か?。
簡単に書くと返金は現金で私が支払った米ドルなのですが、返金日時、約束していた時間になってもホテル併設オフィスに現れない。
電話したところ、日時を変更してほしいとの事でドタキャンの謝罪も無し。
親戚が死んだとかなんとか言い訳をして結局返金されたのは米ドルではなくネパールのお金。
銀行か両替に行って手数料かかるじゃん。
そんなかんじでややこしくなった。
ツアー会社に一番キレた事
馬鹿ガイドが自業自得で高山病になりツアー会社に1番キレたのは
ガイドが保険に入ってないかも疑惑。
万が一の時の為に通常ガイドは保険加入が必須。
これはツアー申し込み時に確認しました。
が、高山病で具合が悪いガイドに尋ねたら「保険?入ってない」と言いだす。
他社のベテランガイドは「だからガイドに何かあったら客のあなたがお金を払わないといけないよ」と言い出す。
は?????????????
保険入ってるって聞いたし、しかもガイドが高山病になったのは救いようも無い自業自得だし、なんで私が何かあったらお金を払わないといけないの????????
…となり、ツアー会社に電話で抗議。
結論を書くと、ツアー会社の言い分は「会社の保険に入ってる」(本当か?)との事。
私が「ガイドヤバい」と何度主張してもツアー会社とガイド本人がこのまま付いてくると主張したので、「もしガイドに何かあっても私は一切お金を払わない、万が一死んでも責任は取れない」とはっきり言いました。
高山病のガイドと登山続行
「私は何かあっても一切お金を出さないし、万が一死んでも知らないよ」と言ってもツアー会社と本人が「大丈夫、明日からはちゃんと仕事する」と言うので登山続行。

自業自得の高山病に怒っている私と、具合が悪いガイド。
(ガイド、超防寒で具合悪そう)
相変わらず歩くのが遅すぎて仕事ができず、私は他社のベテランガイドさんに着いて行かせてもらう事になったが、なんとか宿に到着できた。


道中にあった川。


ひたすらこういうところを歩きます。
この日の宿

何も無い山道で宿街が見えてきた瞬間は嬉しくなる。
これがこの日の宿の街。

相変わらずシーツは洗ってあるのか謎。
高山病のガイドは私よりも1、2時間遅れて宿に到着。
この数時間後、まさか悲劇が起きるとは思いもしなかった。
「ガイド、危篤状態になる」に続く…。
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